ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ       働くあなたの公的年金&保険         知っ得情報 NO.135     2012.05.15. ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ ■■■■■■■■■■■■目次■■■■■■■■■■■■ ★保険&年金基礎知識〜新子育て法案〜 ★トピックス〜被災による国民年金保険料の免除〜 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ GW、あっというまに終わってしまいましたね。 次の祝日海の日まで、約2カ月の間、祝日はありません。 この4月に就職された方は、10月になるまで年次有給休暇は 発生しませんし、疲れがたまりやすい季節ですので、 なるべく睡眠と休息をたっぷり取るようになさってくださいね。 今回は、子育てに関する法律のお話です。 ========================================================== ★保険&年金基礎知識〜新子育て法案〜 社会保障と税の一体改革の一連の法整備の一環として、 5月10日に、新子育て法案が、国会で審議入りしました。 この3月に少子化対策会議が決定した 「子ども・子育て新システム法案骨子」を見ると、 「子どもの育ち・子育て家庭を社会全体で支えるため、市町村(基礎 自治体)が制度を実施し、国・都道府県等が制度の実施を重層的に支 える仕組みを構築する。」というもので、 介護保険と同じように、市町村が行動の主体となり、国と都道府県が 支えますというものです。 ●新システムの内容は? 1 子ども・子育て支援給付(仮称)(個人給付) (1)子どものための手当(個人への現金給付) (2)こども園給付(仮称) (3)地域型保育給付(仮称) 2 子ども・子育て支援事業(仮称)(市町村が実施する以下の事業) (1)地域子育て支援事業(仮称) (2)延長保育事業、病児・病後児保育事業 (3)放課後児童クラブ (4)妊婦健診 となっています。 ●このシステムの目玉は?幼保一体化です 1 基本的な考え方   結婚・出産・子育ての希望がかなう社会を実現するため、   以下の三点を目的とする幼保一体化を推進するとともに、   二重行政の解消を図る。  (1)質の高い学校教育・保育の一体的提供  (2)保育の量的拡大  (3)家庭における養育支援の充実 ※ここで言う「学校教育」とは、現行の学校教育法に位置付けられる   小学校就学前の満3歳以上の子どもを対象とする教育  (幼児期の学校教育)を言い、   「保育」とは児童福祉法に位置付けられる乳幼児を対象とした保育を言う。 以下同じ。 2 幼保一体化の進め方 ○ 国においては、幼保一体化を含む子ども・子育て支援に関する基 本指針(仮称)を策定する。 ○ 都道府県においては、広域自治体として、都道府県新システム事 業支援計画(仮称)を策定し、市町村の業務に関する広域調整等 を行う。 ○ 市町村においては、国による制度改正及び基本指針(仮称)を踏 まえ、市町村新システム事業計画(仮称)に基づき、地域における、 満3歳以上の保育を利用する家庭の子どもの状況、満3歳以上の 保育を利用しない家庭の子どもの状況、満3歳未満の保育を利用 する家庭の子どもの状況など、地域の実情等に応じて、必要な 施設・事業を計画的に整備する。 そして、以下が、この法案の難しいところなのですが ●幼保一体化の制度設計 1 参入段階の要件 ○ こども園(幼稚園・保育円一体型の施設の仮称)については、   質の確保のための客観的基準を満たすことを要件に、   学校法人、社会福祉法人、株式会社、NPO等、多様な   事業主体の参入を可能とする。   ただし、安定的・継続的な運営を担保する観点から、法人格を条件と   する。 ○ 地域型保育給付(仮称)の対象となる多様な保育事業   (以下、地域型保育(仮称)という。)を行う指定事業者については、   質の確保のための客観的基準を満たすことを要件に、法人でない場合でも、   指定の対象とする。 ○ 指定要件については、現行の基準を基礎として、人員配置基準・面積基準   等、客観的な基準を定め、これに適合すれば原則指定を行うこととする。 2 運営段階・撤退段階の要件等 ○ 繰入れや剰余金の配当に関する法的な規制は行わず、他事業会計との区   分会計を求める。また、質の確保の観点から5年ごとに更新することとし、   一定の事項については情報開示を義務付ける。 ○ 継続的な運営が基本であるが、やむを得ず事業を撤退する場合には、   指定辞退の事前届出を行わせ、3ヶ月以上の予告期間を設定する   とともに、利用している児童についての調整義務を課す。 3 指定・指導監督の主体   これは、市町村とすることとされています。 ●西尾の考え方 今回、新子育て法案を取り上げましたのは、女性の働き方において、 出産とその後の子育ては、大きな問題であるからです。 少子化は、安心して子どもを持つことができない社会のままでは、 なくなるとは思えませんので、このような法案が、国会で取り上げられて いることを、お話したいと思いました。 上記の法案は、おおざっぱに言ってしまうと、 子供手当等の個人給付の充実と、 幼稚園と保育園を一体化した、「こども園」を作り、 多様な事業主体の参入を許可してゆく、というものです。 介護保険の、介護付有料老人ホーム等の高齢者ケア事業に、 様々な事業が算入しているイメージだと思います。 これはこれで、悪いことではないと思います。 しかし、それだけで、カタがつくほど問題は生易しくはないと思うのです。 3歳未満の乳幼児とひとくくりにしていますが、 生後3か月の乳児と、2歳以上の幼児では、ケアの違いは大きいです。 子ども園以前に、 子を持った両親が、子どもが3歳になるまでの、 フレックス制、在宅制を導入した働き方の促進、 働く両親へのケア等を進め、 現在ある幼稚園保育園を充実させ、待機児童等を受け入れる方向性で 進めるわけにはいかないのでしょうか? ========================================================== ★トピックス〜被災による国民年金保険料の免除〜 東日本大震災で被災された方で、住宅・家財等におおむね 1/2以上の被害を受けられた方は、国民年金保険料が免除と なっていますが、24年6月分まで免除されることとなりました。 免除申請は、24年6月末日までに行ってくださいとのことです。 詳しくは、 http://www.nenkin.go.jp/n/www/info/detail.jsp?id=3929 をご覧ください。 ========================================================== 〜〜〜〜〜〜編集後記〜〜〜〜〜〜〜 目に青葉、山ほととぎず、初鰹と申しますが、 この時期の鰹、おいしいですね。 鰹のたたきまでは、料理テクニックがついていかないのですが、 鰹のおつくりを買ってきて、適当に切って、 新玉ねぎ、茗荷、生姜等とサラダ風にして ポン酢でいただいても、いけますよ。 もちろん、ビールに合います! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ********************************************************* 年金についてのご相談なら 西尾雅枝社会保険労務士事務所 社会保険労務士&年金コンサルタント 西尾雅枝 〒604-8155 京都市中京区錦小路通室町東入ル 占出山町308 ヤマチュービル2F N10 電話&FAX(075)241-4586 メールinfo@nishio-sr.com WEBサイトhttp://www.nishio-sr.com ブログhttp://nishiosr.weblogs.jp/nishio/ *このメールマガジンの無断転載・転用は固くお断りいたします。* ********************************************************* ---------------------------------------------------------- 働くあなたの公的年金&保険知っ得情報 発行システム:『まぐまぐ!』http://www.mag2.com 配信中止はこちら』http://www.mag2.com/m/0000180112.html -----------------------------------------------------------